会長挨拶

第27回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会の開催を担当させていただくことになり、大変栄誉なことと感謝申し上げます。私の恩師であります梶本照穂名誉教授が第6回本会を金沢で開催し、約20年ぶりの金沢での本会開催となります。

金沢は北陸新幹線の開通により、これまで以上に加賀百万石の文化が注目を集めております。金沢は、城を中心に犀川と浅野川のふたつの川にまたがる形でまちが形成されました。武士のまち、商人のまち、芸のまち、ものづくりのまちと様々な面を持った街として育ち、戦災や震災に遭うこともなく、受け継がれ、さらに発展していこうとするまちであります。小児泌尿器科学会は27回目を迎えますが、まだまだ新しく若い学会であります。診療、手術手技などを今後の医療を支えて行く若い医師に伝えることの大切さと、それを繋ぎながらも、それに縛られることなく医療を発展させることの重要性を会員のみなさまに考えていただける機会としたく、今回のテーマを「伝え、繋ぎ、進むーこどもたちのために」とさせていただきました。

特別講演をJohn Hutson先生(メルボルン王立こども病院)にお願いしました。御存知のことと思いますがHutson先生は小児外科医であり、停留精巣の研究分野では世界をリードされて来られました。20年前の本会でも停留精巣について特別講演していただいており、今回のテーマにふさわしいお話を伺えるものと期待しております。

「伝え、繋ぐ、進む」は医療だけでなく、ものづくりにも欠かせないテーマであります。金沢のものづくりの文化に深く関わり、「芦原焼」窯元の4代目でもあり、かつ純粋造形を追求されておられる現代陶芸家の前金沢美術工芸大学学長 久世建二先生に特別講演をお願いいたしました。金沢で培われた心を含めて、新たな表現へ挑戦する姿勢は、必ずや全国から集まる皆様の心に響くものと思います。

関係各位のご協力を得ながら、テーマにふさわしい企画を考え、充実した内容の学会となり、今後の皆様のお役に立つよう鋭意準備させていただきます。学会賞候補への公募を含め、みなさまから多くの演題をお待ちしております。

会場は金沢の中心に位置します金沢東急ホテルにいたしました。金沢城、21世紀美術館、武家屋敷など、少し歩けば散策できる範囲にありますので、学会などでお疲れになりましたら、金沢の文化に触れて気分を一新していただければ幸いです。

金沢でみなさまにお会いすることを楽しみにしております。